第5話「頭上の凶器」のストーリーを徹底再現!:「ハーパーズ・アイランド」徹底解説サイト

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第5話「頭上の凶器」のストーリーを徹底再現!

※ネタバレ前提の内容です。ご注意ください!


昨日、酒を飲んだ上にプールで溺れてしまったトリッシュを気遣って、式の準備はヘンリーが引き受け、今日はゆっくりしろとトリッシュに言う。トリッシュは父親のトーマスと午前中を過ごすことにする。


ミルズ保安官がジミーの家を訪ねると、昨日の夜泊まっていたアビーが玄関に出てきてお互いにビックリする。シャワーから出てきたジミーが、父親に「やあ、チャーリー」と言うのを聞き、チャーリーって呼んでるの?と、またビックリするアビー。「ペッパーズ」という喫茶店で待ち合わせをし、その場は別れた。


トリッシュとトーマスは森の中をサイクリングして楽しんでいた。最後に父娘二人きりになったのは2年前のジャマイカのクリスマス以来だそうだ。森の中でトリッシュはルーシーのペットのジジに似た白い犬を見つける。トーマスはルーシーは帰ったんだろ、というが気になったトリッシュは自転車で犬を追いかけて、森の奥へ分け入っていく。

小道に仕掛けてあったブービートラップのような糸を自転車が切ってしまうと、吊られた丸太棒が振り子のように襲い掛かってきて、自転車を直撃し、2人は森の傾斜を転げ落ちて気を失う。気がつくと携帯は壊れてしまっていて、足をくじいてしまったトリッシュ。


ホテルの前で爆竹をしかけるJDを見つけて、一緒にいたずらをすることになるマディソン。ヘンリーが式場のセッティングで大わらわしている時に、爆竹が鳴り響く。そこから逃げ去るマディソンとJDを見るヘンリー。


「ペッパーズ」で朝食を取る、アビー・ジミー・ミルズ保安官の3人。昔ジミーとミルズの仲が悪かったのはアビーとジミーが付き合っていてミルズが怒っていたからだ、などと他愛もない話で盛り上がっている。今ではジミーとミルズは仲が良いようだ。ミルズはアビーに、時間があればアビーや母親の荷物が家にあるので、見に来ないかと言う。アビーは行けたら行くと言う。


ホテルではサリーたちがブースの行方を捜していた。携帯も留守電になっているので連絡も取れない。マルコムとサリーとダニーは3人で手分けをしてブースを探すことにする。


森を歩くトリッシュとトーマスの親子。トリッシュはトーマスに、なぜヘンリーを嫌うのか聞く。嫌ってはいないというトーマス。ただ彼は信用できないと直感で感じる、というのがトーマスの意見だった。そして自分はその直感を頼りに今の地位を築いたのだと。トリッシュは父親の直感が鈍っていると言う。なぜならキャサリンと結婚したからだというのだ。彼女はリチャードと浮気していると告白する。凍りつくトーマス。


相変わらずホテルで式場のセッティングに忙しいヘンリーに、マギーがフェイン神父と連絡が取れないので今日の式のリハーサルが終わる時間が分からないと言ってきた。ヘンリーは自分が教会に行って聞いてくると言う。


教会に行くと、神父はおらず、祭壇の上には腐って蝿がたかったアライグマの死体が置いてあった。不快な臭いと姿に顔をしかめるヘンリー。


黙々と森を歩くトリッシュとトーマス。トーマスはキャサリンの浮気をよくあるパターンの話だと、自嘲気味に話す。トリッシュが愛していたんだから仕方がないわ、というと、トーマスは、私達は愛だけの関係じゃない、実は・・・、と話しかけた時に、森の斜面の上の方に1人の男がいるのを見つけて話は中断される。携帯電話を持っていたら貸して欲しいと叫ぶ2人だが、男は反応しない。それどころか、男はおもむろに愛犬らしき大きなシェパードの鎖を外し、2人を襲わせる。逃げ出す2人。さっき通った道に廃車のような車があったのを思い出したトーマスは、そこまで走って2人とも車に逃げ込む。


教会には保安官が補佐官と一緒に来ていて、ヘンリーと話していた。神父はここ2日間、教会に来ていないようで、郵便物も留守番電話も溜まっているという。

とりあえず、動物の死体を片付けようと2人で作業をする。シェーンは結婚式が終わるまで留置所から出さない、君たちへの結婚祝いだ、というミルズ保安官。ここで結婚式を挙げてくれて感謝している、おかげで7年ぶりにアビーに会えたというミルズ。時間が必要ですよ、と答えるヘンリー。アビーの辛い思い出には、あなたのことも含まれている。というヘンリー。固まるミルズ。周囲の片付けを始めたヘンリーは、祭壇の近くで爆竹を1つ発見し、それを拾って自分のポケットに入れる。


アビーは、自宅に来ていた。ミルズがいないので、勝手に家に入る。自分の部屋や母親の写真を見て回るアビー。何気なく天井裏に行ってみると、そこはミルズのウェイクフィールドの博物館のような有様だった。事件に関する資料や、新聞、死体の写真などが、壁一面に張られたり、ファイリングされている。死んだはずのウェイクフィールドに似た人物が目撃されたなど、最近の記事などもあるようだ。呆然とするアビーだが、ミルズが帰ってきたので慌てて片付けて天井裏を後にする。しかし、最初は閉まっていた引き出しを開けっ放しにしていってしまう。ミルズはアビーに、昔アビーの身の回りで起こったことや、自分の言葉など、色々謝りたかった、と素直な言葉を言うのだが、ウェイクフィールドの亡霊に取り付かれていることをさっき知ってしまったアビーは、素直になれなかった。


しばらく車の中に隠れていたトリッシュとトーマス。トーマスは車の中に落ちていた割れた空き瓶を武器に、外に出てみる。すると車の上にいた犬が飛び掛ってきた。トーマスは尖った空き瓶で犬の喉を突き刺して殺す。

その後、森の中を歩き続け、ようやく森の出口に近づく。トーマスはトリッシュにキャサリンとリチャードの件は、他の人に言わないでくれと頼む。シェイには式が終わってシアトルに戻ってから話すと。

トーマスにやられた犬の死体に近づく先ほどの男。彼の顔は右半分が焼けどを負ったような状態であった。


ヘンリーのところにトリッシュが帰ってきた。無事を喜ぶヘンリー。ヘンリーからはアライグマの臭いがしたようだ。ヘンリーは一旦トリッシュと別れ、JDを探し始める。教会にあった爆竹の件だ。JDが見つからないのでマディソンと話すことにする。一緒に遊べる子がいなくてゴメンね、というヘンリーに友達がいるから大丈夫と言うマディソン。JDかい?と聞くと、友達はたくさんいるの、と答えるマディソン。今日JDと爆竹を投げていたね、というと黙り込むマディソン。話をさせようと、楽しいイタズラだ、というと、声が怖いと言うマディソン。ヘンリーは真剣な表情で、マディソン、JDはどこだ?と聞く。


JDが部屋に戻ると、ヘンリーが待ち構えていた。教会でメッセージを受け取った、というと、JDは何の事だ?と意味が分かっていない。ヘンリーは爆竹を見せて、JDの胸倉を掴み、二度と顔を見せるなと言う。JDは、もう一回驚かせてやるから楽しみにしていろ、と言う。


結局ブースは見つからなかった。サリー、マルコム、ダニーは、ブースが金を持ち逃げしたのかなどと色々話すが、最悪はボートの死体の関係者に見つかって、殺されている、というケースもありうる、という話になり、結婚前のヘンリーに余計な心配をさせないように、ブースは用事で実家に帰ってしまった、という事にしようと決める。


ミルズ保安官が屋根裏部屋に行ったとき、アビーが閉め忘れた引き出しに気がつく。その時電話が鳴り、取ってみると補佐官のパトリックだった。森で神父の補聴器を発見したというのだ。駆けつけてみると、補聴器が落ちていた場所には足跡が残っており、神父の家とは逆の方へ向かっていた。足跡をたどってみると、沼へ辿り着いた。沼のの手前に杭が打たれていて、それに太い釣り糸がつながっている。糸は沼に続いているので、ミルズ保安官は手繰り寄せてみる。糸には、手や足などバラバラになった人間のパーツが大きな釣り針で付けられていた。フェイン神父の死体だった。ミルズ保安官はアビーが教会で式のリハーサルに行っていることを思い出し、彼女の携帯に電話をかける。


教会では式のリハーサルが始まっていた。どうやら神父が見つからないので、神父役はマギーが引き受けるようだ。新婦と新婦の父が腕を組み、新郎のところへと歩いてきて、新婦を新郎に引き渡す。2人が誓いの言葉を言った後、父親のトーマスが、キャンドルに火をともす役目で、2人に近寄っていく。彼らの頭上のシャンデリアには、大きな刃物が吊り下げられていたが、誰も気付いていない。アビーの携帯が鳴るが、リハーサルの途中なので留守電に切り替える。キャンドルに火をともすので、誰か電気を消して、とマギーが指示を出した。アビーは壁のスイッチまで歩いていって電気を消した。シャンデリアの電気が消え、それと同時に固定されていた刃物が落下した。そしてちょうど真下にいたトーマスの体に突き刺さった。


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