第6話「偉大なるウェリントン家の人々」のストーリーを徹底再現!
※ネタバレ前提の内容です。ご注意ください!
トーマス・ウェリントンが死亡し、騒然とする教会。泣き叫ぶトリッシュ。悲鳴を上げるマディソン。しばらくすると、ミルズ保安官が駆けつけてきた。彼はひとまずみんなを教会から出し、マギーとヘンリーに皆をホテルに連れて帰って、一緒に行動するように指示する。アビーの携帯に電話が入り、出てみると前にもあった音楽だけが聞こえる無言電話だった。マディソンは教会の前の茂みにJDが隠れているのを見つけたが、彼がこっそりシーッと口に指を当てているのに気付き、誰にも言わない。
ホテルでサリーたちが集まって話している。誰かがアレを仕掛けた。誰が死んでもおかしくなかった。などという内容で、今回の式は取りやめだろうから、一刻も早く島を出るべきだ、というのだ。
ミルズ保安官は、補佐官、そして途中で来た医師らと現場を捜査している。おそらく神父を殺した目的は、こちらの仕掛けを作るために、神父が邪魔だったのだろうとミルズは推測する。神父はバラバラ、この人は真っ二つ。ウェイクフィールドの手口にそっくりだ、という医師。使われた凶器も過去と同じような物だ。ヤツは死んだとミルズが言うと、誰かが真似をしているのか、という医師。
調べた結果では、照明のスイッチを切ったら、固定していた刃物が落ちる仕掛けになっていた。式の進行上、この照明を消すタイミングはキャンドルへの点火の時、そして点火する人の位置取りはシャンデリアの真下。つまり、犯人は計画的にトーマス・ウェリントンの殺害を狙ったのだと思われる、というのが保安官の意見だ。
トリッシュの精神的ダメージは大きく、涙を流したまま放心状態で、一言も話さない。ヘンリーはアビーに、今朝JDと喧嘩をした事を話す。その時JDがもう一度驚かせる、と言っていたことも。
その頃、船を借りて遊んでいたためリハーサルに参加していなかったカルとクロエは、船を下りてバーへ向かっていた。リハーサルに参加しなかったことを気にするカルに、どうせリハーサルなんだから、後で謝ればいいというクロエ。
バーでは、なにやら盛り上がっている集団がいた。クロエはトリッシュに電話をかけに行った。カルがニッキから聞いた話では、あの盛り上がっている人たちは、ブレッドとリサというカップルの知り合いだと言う。今まで別れたりくっついたりを繰り返していた2人だが、今朝ブレッドが浜でダイヤの指輪を見つけて、その場でプロポーズをしたら、即OKということで今パーティーを開いているのだ、という。カルはその指輪が、自分が無くしたものだとすぐに気付く。
何とか返してもらおうとブレッドと話すが取り合ってもらえない。そこでカルはクロエに今まで黙っていた指輪のことを話し、2人で指輪を取り戻す作戦を考える。
クロエはチークダンス中の2人に歩み寄り、おもむろにブレッドに平手打ちを食らわせる。ブレッドの女のフリをしているのだ。そして妊娠していると言う。リサは呆然とした後、ブレッドに平手打ちを食らわせ、指輪を投げ捨てる。それをカルが拾って、クロエと2人で、そそくさと逃げ出し、まんまと指輪の奪還に成功した。
アビーがホテルの部屋に帰ると、JDが窓から勝手に部屋に入ってきていた。アビーと話したかったのだと言う。JDがやったのはキャンドルに花火を仕掛けただけであって、あの事件は自分とは関係ないというのだ。そして、今日教会の近くでウェイクフィールドを見たというのだ。話が信じられないアビーに、JDは見せたいものがあるから着いてきてという。2人は森の中を歩いていく。そしてついたのは高い木が生い茂っている場所だった。木の上には人が吊るされているようだった。かなり高い場所に吊るされていて、足しか見えない。JDはナイフを出し、ロープを切る。信用できる人と一緒に見たかったという。そして落ちてきたのは、人間の下半身だった。すぐに上半身も落ちてきた。変わり果てたマーティー叔父さんだった。
アビーはホテルまで戻り、ヘンリーにこの事を伝える。JDが出てきてウェイクフィールドの仕業だ、というとヘンリーはお前がやったのかとつかみかかる。アビーは2人を止め、見て欲しいものがあると言う。
ベスはもう何度もルーシーに電話していた。しかしずっと留守電のままだ。落ち込むベスをマルコムが励ます。
トリッシュたちが居る部屋では、トリッシュがリチャードとキャサリンの浮気を糾弾していた。そこへ保安官が事情聴取に現れた。まずはリチャードからだった。
リチャードは13年間トーマスに雇われていて、彼を憎んでいたという。キャサリンとの不倫は仕返しだったという。彼に屈辱を与えたかったと。今日は一日中娘のマディソンと一緒にいたと言う。
事情聴取は進み、マディソンの番だった。今日は朝からパパと一緒だったと言う。聴取が終わった後、マディソンはシェイとトリッシュに、パパから言われた通りに喋ったから褒められるかもと言う。
トリッシュはキャサリンのところへ行く。今日午前中リチャードと一緒だったのかを確かめるためだ。しかしキャサリンは一緒ではなかったと答える。要するにリチャードにはアリバイがないということだ。
アビーがヘンリーとJDを連れてきたのは、実家の屋根裏部屋だった。ウェイクフィールドの資料が満載の部屋だ。アビーは父親がウェイクフィールドの模倣犯を追い続けていると考えていた。そして今、この島でウェイクフィールドの手口そっくりの事件が起こっている。つまり、その模倣犯が島に来ている可能性があると言うのだ。でも、なぜ?7年もたった今? JDが違う資料を見つける。血染めの指紋の写真だ。写真は今年の夏とられたようだが、その写真にウェイクフィールドの可能性有り、と書かれていた。またある写真では、斜め後ろからのウェイクフィールドの写真であった。これも最近の写真だ。つまり、父が追っているのは死んだはずのウェイクフィールド本人だということだ。
アビーは父親にウェイクフィールドについて本当のことを教えてくれと詰め寄る。ヤツは俺が撃ち殺したというミルズに、アビーはあの部屋から持ち出した写真を見せる。ミルズは苦い顔をし、それは模倣犯で他人だという。JDはウェイクフィールドの墓を掘り起こして、中を確認すると言い出す。ミルズはJDを拘束し、ホテルの厨房に鍵をかけて閉じ込める。そしてアビーにお前は明日島を出ろと言う。アビーはヘンリーにパパは本当のことを隠している、と言う。
ホテルでは一人ずつの事情聴取が続いていた。皆はラウンジにいた。そこへ指輪を取り戻したカルとクロエが場違いに明るい雰囲気で帰ってくる。二人は皆の様子に戸惑う。話を聞いて驚く2人。そしてクロエは凶器は海洋博物館から盗まれた鯨用の刃物だろうと推測する。保安官が皆を一緒にしておくのは、身内の犯行も疑っているのだろうという話になる。
キャサリンの事情聴取。リチャードはいつもトーマスが死ねば自分の思い通りに会社を動かせるのに、と言っていたそうだ。しかしいつも口だけの冗談だったと。そして昨日、リチャードが彼女の部屋にプレイ道具が入ったカバンを忘れていった、そのカバンの中に、こんな物が入っていたと、差し出したのは、アビーが新聞社で見たウェイクフィールドに関する新聞記事の束だった。保安官が彼がウェイクフィールドについて何か話したことがあるか、と聞くと、キャサリンはまったくない、ずっと忘れていたと答えた。同席していたトリッシュは、ウェイクフィールドの仕業に見せかけたリチャードの仕業だと保安官に詰め寄るが、保安官は事実が確認できるまでは騒ぎを起こさないようにと言い残して引き上げていく。
厨房に監禁されたJDのところへマディソンが入ってくる。鍵はどうしたのと聞くJDに、マギーが机に仕舞ってる。子供は警戒されない、という。JDはマディソンに、後で会おうといって抜け出す。
その頃アビーとヘンリーはウェイクフィールドの墓を掘り返していた。かなり深くまで穴を掘ると、棺が見えてきた。穴の中の2人を懐中電灯で誰かが照らした。ミルズ保安官だった。JDがいるかと思ったらお前達とは、と保安官が言う。JDは閉じ込めているのでは?とヘンリーが言うと、保安官は、誰かが逃がした、と言う。結局棺をあけると、そこには白骨が入っていた。
アビーとヘンリーは穴を元に戻しながらミルズの話を聞いた。保安官は何年も前から模倣犯がいることを知っていた。しかし島に来ることは予想外だった。そして今のところJDが犯人でないという確証もないと。JDは警察に引き渡さざるを得ないが、それ以外は明日皆島を出ろと言う。
リチャードは携帯電話で、おそらく弁護士と思しき人物と話している。まだ容疑をかけられた訳ではないが、君が同席しない席では何も喋らない、と言っていた。遠目にホテルの窓際にいるマディソンの顔が見える。シェイがどう出るかが気になる、などと喋っている最中に、突然後ろから大きな銛で体のど真ん中を貫かれるリチャード。
その頃、逃走中のJDは森の中を走り、今朝トリッシュとトーマスに犬をけしかけた火傷痕の顔の家へ迎え入れられた。
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